シングルマザーの貧困問題について2

シングルマザーの貧困問題について2

以前にも、シングルマザーの貧困問題について触れましたが、今回もシングルマザーの年収が低い傾向にある理由について解説していきたいと思います。

シングルマザーの平均年収

厚生労働省の平成28年の調査によると母子家庭の平均年収は243万円でした。この平均年収はお給料以外に、児童手当や児童扶養手当など国や自治体から受給している手当金も含まれています。そのため、就業による年収は200万円前後になるでしょう。
シングルマザーの平均年収が低い理由は、さまざまな要因があります。
子どもが小さいため、フルタイムで働くことが難しい、非正規で働かざるを得ないといったことが理由です。
正社員並みに働いている場合でも、給与面や待遇面が充実せず、貧困に陥っている場合があります。

シングルマザーの貧困率が高い理由

子どもが幼いころの離婚や正規雇用が難しいといった理由を前回あげましたが他にもあります。

養育費がもらえない

本来であれば離婚相手である父親から養育費を受け取る権利が存在します。
しかし、8割のシングルマザー家庭では養育費を受けていないといわれています。
養育費を受けていない原因として離婚時に取り決めをしなかったためです。取り決めをしていない、主な理由としては相手と関わりたくない、相手に支払い能力がない、意思がないなど。これらの理由が貧困に陥ってしまうことが関係していると考えられています。

周囲の環境

環境も貧困を後押ししています。子どもを預けたくても保育施設へ預けられない、そもそもお金がないなど周囲に頼れる人がいないため、一人で子育てと仕事をしないといけない状況になっています。結果、パートやアルバイトを選ばないといけない状況も理由です。

貯蓄ができない

収入が少ないため、貯蓄が難しい点もシングルマザーの悩みです。2019年の厚生労働省の調べでは、貯蓄できていても50万円未満が多くなっています。
貯蓄200万円未満(貯蓄無しも含む)の割合は6割になり、多くの母子家庭は貯蓄が難しいのが現状です。

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