離婚が子供に及ぼす影響とは

精神面の影響

最近では離婚は珍しいことではない。
しかし、親の離婚は子どもに大きな影響を及ぼす。
一番気になるのが精神面での影響だ。
子どもによっては親の離婚によって大きなトラウマを抱えてしまう可能性もある。

大きな影響の一つが恐怖心である。
親が自分の目の前からいなくなってしまう、大切なものを失ってしまうという不安からくるものだ。
これからの人間関係にも影響を及ぼす可能性がある。

愛情を感じられなくなるというのも特徴だ。
自分の前からいなくなってしまうかも知れない、自分が愛している人は自分を愛してはくれていないという思いから、愛情そのものを感じにくくなってしまう。

愛情を感じられないという半面、心の隙間を埋めるために依存しやすくなるという傾向もある。
酒やたばこに依存してしまったり、恋愛や人間関係においても依存体質になったりしがちだ。
安心感を求めたいことから依存心が強くなり相手から負担に思われてしまうことも珍しくない。
人間関係がうまく築けないことも多く、将来離婚率が上がってしまうのも特徴だ。

金銭面での影響

シングルマザーの平均年収は250万円にも満たないといわれている。
月収にすると平均20万円程度だ。
賃貸物件に住み、生活費や子どもの教育費なども支払うと世帯平均で15万円以上はかかるといわれている。
ぎりぎりに近い生活をすることとなるので、離婚によって貧困状態になる世帯も少なくない。

離婚することによって生活水準が下がるだけでなく、欲しいものを買ってもらえない、習いごとができないなどの影響もある。
希望の進学先を断念することもあるだろう。
塾や予備校に通わせる余裕がないことで、受験に不利な状況になることも。

いろいろな経験をするチャンスも少ないので、チャンスをあきらめる癖がついてしまうこともある。
好奇心やチャンスを奪ってしまうことで、知識や経験を育てることができないという影響もある。

離婚を考える

子どものために離婚せずに我慢しようと思っている人も多い。
しかし、パートナーから暴力を受けていたりモラハラが続いていたりする場合には離婚したほうが良い。
自分自身の安全を守るだけでなく、その環境におかれている子どもの心にも強いストレスがかかってしまう。
対人恐怖症になったり、暴力やモラハラへ抵抗感がなくなってしまったりするので注意が必要だ。

悪い影響を及ばさないための方法

子どもへの悪い影響を及ぼさないためにできる方法を覚えておこう。
まず大切なのが相手の悪口を言わないことだ。
離婚するほど憎んでいる相手でも、子どもにとっては親であることはかわらない。

自分の親の悪口を聞いているのは子どもにとってはとても大きなストレスになる。
少しでも悪い影響を及ぼさないように、相手の悪口を子どもに伝えるのはやめよう。

そして離婚の原因が子どものせいではなく、子どものことは愛していると伝えよう。
離婚の原因をすべて子どもに伝えることは難しいだろう。
しかし、何も伝えないでおくと子どもは自分が原因なのではないかという不安になる。
子どものために別れたというのは子どもが原因だと受け取られてしまうので注意しよう。

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