申請漏れが多い「高校生等少額給付金」を知ろう

お金の心配がある

子供が大きくなってくると、どうしても学校に関係した出費も増えていきます。
特にシングルマザーなど一人親世帯では、子供の学校関係にかかるお金に関しては不安を抱えて過ごしている人も居るのではないでしょうか。

しかし何気に知らない人も多いのですが、高校生の子供を持つ一人親世帯に対して支援をしてくれる制度も存在しています。
この制度を上手く利用すれば、かかる費用を削減することもできるので親御さんの不安を緩和させることも可能です。

しかしこの制度は実際に2018年には申請漏れが2万件以上もあったという報道がされており、非常にもったいないことをしている家庭が多いのも事実です。
これを機に制度を上手く活用していきましょう。

高等学校等就学支援金

この制度では高校生がいる家庭であれば公立・国立・私立を問わずに授業料の免除を受けることが可能です。
私立の高校の授業料が無償化するというのは、この制度があることが背景にあります。

この制度はひとり親ではなくても利用することが可能で、世帯の年収が910万円以下であれば授業料の補助を受けることが可能です。
基本的にこの制度に関しては対象者が多い分学校ではほぼ保護者に対して案内を行っています。

そのため、よっぽどでない限りこの制度を利用し忘れるということはありません。
授業料の免除を受けるためには、案内を聞き適切な申請をして補助を受けるようにしましょう。

高校生等奨学給付金

基本的に申告漏れが多いとされている制度がこの高校生等奨学給付金です。
この制度では、低所得者を対象にしており授業料以外にかかる費用を負担してくれるという制度です。

この制度で対象となるのが低所得者なため、シングルマザーの家庭もこの対象に当てはまりやすい傾向にあります。
この制度では教科書や学習に必要な費用を対象としているほか生徒会費やPTA会費、修学旅行費などもこれに含まれます。

基本的に生活保護世帯や住民税非課税世帯が受けることができ、非課税世帯で第一子が国公立高校に通っている場合、年間で8万円以上の補助を受けられるケースもありかなりの額を浮かせることが可能です。

案内はこないので注意

平成28年の調査によると、この制度の申請が漏れていたのが2万件あったという結果がありますが、この結果は私立高校生に通う家庭のみでの結果です。
そのため国公立を含めると、さらに申告漏れがあったことが安易に想像できます。

いくらこの制度を利用する資格があっても、きちんと申請をしなければ利用することができません。
この制度は対象となる家庭が限られているため、案内がないということも多いため知らず知らずのうちに申請漏れが起こっていることもあります。

この制度の存在をしっかり理解して、案内がなくても自発的に申請をして制度を活用できるようにしておきましょう。

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